3年生の算数では、2,3ケタ×1ケタおよび2,3ケタ×2ケタのかけ算のひっ算を習います。
ケタが増えるごとに手順も増え、間違える箇所も増えていくため、子どもの算数ギライの原因となってしまいかねません。
今回は、かけ算のひっ算を学ぶときに気をつけたい5つのポイントについてお伝えします。
かけ算のひっ算を学ぶときに気をつけたいポイント5つ
①かけ算のひっ算の仕組みを理解する
足し算や引き算のひっ算では数字を縦(上下)に計算しますが、かけ算のひっ算では斜めに計算します。
足し算や引き算の場合と混同して、まちがえてしまいやすいポイントでもあります。
かけ算のひっ算の手順をしっかり覚えることは大切ですが、「なぜそのように計算するのか?」という仕組みをしっかり理解した上で、手順どおりに計算できるようにしていくのが重要です。
これは、例えば15×3のかけ算であれば、
15×3=(10+5)×3=(10×3)②+(5×3)①
というように、15を一の位と十の位に分けて、それぞれ3をかけたものを足している、ということを理解しておきましょう。
また2ケタ×2ケタのかけ算の場合は、
例えば25×13であれば、
25×13
=25×(10+3)
=(25×10)+(25×3)
=(20×10)④+(5×10)③+(20×3)②+(5×3)①
という仕組みになります。
まずは、このような仕組みをきちんと理解させた上で取り組むようにしましょう。
②ケタをそろえて書く
基本的なことですが、かけ算のひっ算も、足し算や引き算のひっ算と同様、きちんとケタをそろえて書くことがポイントです。
3ケタ×2ケタなどケタ数の違う数字をかける場合には、間違えて一の位ではなく上の位を揃えてしまうこともありますので、一の位(おしり)でそろえるように気をつけましょう。
ケタがずれてしまう場合は、マス目のあるノートでそろえて書く練習をしましょう。
③くり上がりの数字を書く位置を間違えない
足し算・引き算のひっ算と、かけ算のひっ算では、繰り上がりの数字を書く位置が変わります。
足し算の場合は、くり上がりの数字を真上(上の位のいちばん上)に書きますが、かけ算の場合は、ななめ上に書きます。
足し算のひっ算と並べて書いて、違いを教えてあげるようにしましょう。
④暗算でできるものまでひっ算しない
かけ算のひっ算を学習すると、暗算でできるような簡単なものまでひっ算で計算しようとしてしまう場合があります。
例えば300×20などは簡単な位取りの理解で計算が可能ですので、何でもかんでもひっ算するのではなく、やり方を使い分けられるようにしていきましょう。
⑤見積りの力をつける
大きな数のかけ算では、おおよその答えを予想することが役に立ちます。
例えば502×18という計算のとき、500×20でおよそ10000に近い答えになることが予測できれば、もしあまりにもかけはなれた答えが出てきたときに、「おかしい」と気づくことができます。
普段から、「1個258円のお菓子が5個で大体いくら」など、ざっくりとしたおおよその答えを考えてみる習慣をつけておきましょう。
最後に
かけ算のひっ算を学ぶときに気をつけたいポイント5つを、あらためてまとめてお伝えします。
①かけ算のひっ算の仕組みを理解する
②ケタをそろえて書く
③繰り上がりの数字を書く位置を間違えない
④暗算でできるものまでひっ算しない
⑤見積りの力をつける
お子さんにきちんと教えてあげられるよう、親御さんもかけ算のひっ算のポイントをしっかり理解しておくようにしましょう。
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