3年生の算数で習う「重さ」をおうちで体験する際のポイント

「重さ」は、1年生・2年生で習う「長さ」や「かさ」と同じく“量”のひとつですが、「長さ」や「かさ」などと違って目で見ることが出来ないため、子どもにとってわかりにくくなってしまいます。

今回は、「重さ」の理解を深めるためにおうちでできること、意識するポイントについてお伝えします。

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おうちで「重さ」を体験する際に意識したいポイント

身の回りのものの「重さ」に関心をもつ

学校では、実際に天びんを使って重さを比べることをしますが、おうちでも、料理に使うはかり等を使って実際に重さをはかる体験をしてみましょう。

「りんごは1個○gだね」

「○と○は、どっちが重いかな?」

・・・など、身の回りにあるものの重さに関心を持ちつつ、「100gってだいたいこれくらいの重さ」など、重さの感覚をつかむことにつながります。

また学校では、重さの単位としてg(グラム)、kg(キログラム)、t(トン)を習います。
1円玉1枚の重さが1gということも知っておくとよいですね。

「ということは、1tは1円玉何枚分?」

「じゃあ、1円玉100枚は何g?」

・・・などと考え、実際にはかってみるのも面白いかもしれません。

「重さ」と「かさ」はイコールではない

子どもが間違えがちなポイントとして、「大きいもののほうが重い」と思いこんでしまうことがあります。

しかしながら、綿のようにかさが大きくても軽いものもあれば、金属のように小さくても重いものもあります。

”見た目の大きさ(かさ)”と”重さ”は別で、必ずしも「大きいほうが重い」、「小さいほうが軽い」ではない、ということを理解することも大事です。

例えばキャベツとレタスは、大きさはそんなに違わないけどキャベツのほうが断然重い、などはわかりやすい例かもしれません。

日常生活の中では、お買いものの時にお母さまが頼んだものをお子さんが取ってきてカゴに入れてもらうようにしてみると、いろんなものの「重さ」を体感することができて発見がありそうですね。

形が変わっても「重さ」は変わらない(重さの保存性)

ものの形がかわっても重さは変わらないことを「重さの保存性」といいます。
子どもの場合、粘土のかたまりをうすくのばすと重さがかわると思うなど、見た目に惑わされてしまいがちです。

実際に粘土などを使って、形を変えても重さはかわらないことを納得いくまで確かめてみるのもよいですね。

また粘土だけでなく、たとえばアルミホイルをペラペラの状態とくしゃくしゃに丸めた状態とでくらべてみるなど、いろいろなもので試してみましょう。

「重さ」は足したり引いたりできる(重さの加法性)

はかりに2つのものを乗せると、重さはそれぞれのものの重さの合計になります。

例えば、重さ350gのりんごと、重さ400gのりんごを一緒にはかりに乗せると、350g+400g=750gとなります。

このように、重さは足したり引いたりすることができます。
このことを「重さの加法性」と言います。

このことを利用して、例えばコップに入れたジュースの重さが400gの場合、コップの重さが100gなら、コップに入っているジュースの重さは400g−100g=300gである、ということがわかります。

このような計算はお料理やお菓子づくりの際には実際に必要となるので、お子さんにお手伝いをしてもらいながら計算に取り組んでみるのもよいですね。

最後に

「長さ」や「かさ」と同様、「重さ」も実際に自分ではかってみるなど、日常生活の中で体験することで感覚が身についていきます。
ぜひ、意識してそのような機会をつくってあげてくださいね。

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