小学2年生の算数で習う足し算・引き算のひっ算は、つまずきやすいポイントの1つ。
3年生になると足し算・引き算ともにケタ数が増えて難しくなりますが、基本は2年生で習う内容にあります。
お子さんに足し算・引き算のひっ算を教える時のポイントを、親御さんもしっかりと理解しておくようにしましょう。
足し算の筆算のポイント
①ケタがずれないようにする
筆算で大切なのは、位をきちんとそろえて書くこと。
筆算でケタがずれてしまう場合の原因として、位をそろえる意味、すなわち「10進法の位取り」を理解できていないケースが考えられます。
10進法(10集まると次の位に繰り上がる)は、お金の計算で理解させるのがわかりやすくなります。
すなわち、1円玉が10枚で10円玉に、10円玉が10枚で100円玉に交換できるという仕組みを理解すると、ひっ算の繰り上がりがスムーズにできるようになります。
また、お子さんが単に数字のケタを縦に揃えるというルールを知らない場合や、書き方が雑なためずれてしまう場合も。
まずは、筆算の際にはケタを揃えて書く、というルールをあらためて確認した上で、書きやすいようにマス目のあるノートを使うようにしましょう
②繰り上がりの1を書き忘れないようにする
繰り上がりの際に、1つ上のケタに“繰り上がりの1“を書き忘れるケースもよくあります。
特に、287+365など、2回以上繰り上がりのある計算の場合には忘れやすくなります。
そこで、繰り上がりの1をどこに書くのか(左隣のケタの上)もきちんと教えてあげましょう。
また、その際には計算の答えを声に出して言いながら書かせるようにすると、書き忘れにくくなります。
例:287+365の場合
最初の計算で「7+5=15」と言いながら、「じゅう」で“繰り上がりの1”を書き、“ご”で、一の位の計算の答え“5”を書く。
引き算の筆算のポイント
ひっ算の繰り下がりでは、「一つ上(左隣)のケタから10もらう」「もらった10を足す」「足した数から引き算する」という手順になります。
今は「10もらう」「10持ってくる」もしくは「1繰り下げる」と言います。(後で返すわけではないので、“借りる“のではなく“もらう”、という考え方から)
①書き足したり書き直す箇所を減らす
繰り下がりの引き算の場合、数字を書き足したり書き直すことが多く、ごちゃごちゃになって間違えやすくなってしまいます。
できる限り書き足す数字を減らすと、見た目もスッキリして間違いを減らせます。
例:345ー68の場合
5から8は引けないので、十の位から1もらいます。
その時もらった1は書かずに、十の位の数を1小さくして3に書きなおし、そのまま15ー8を計算します。
十の位でも、3から6は引けないので百の位から1もらい、百の位は1小さくして2に書きかえます。
もらった1を足した13から6を引きます。
②途中に0がある式の計算に気をつける
引き算のひっ算では、105ー8のように、途中に0がある式の計算(上の位の0から1をもらえない場合)が特にむずかしくなります。
その場合、上の位の2ケタをまとめて「10」と考え、「10」から1をあげて9になる、と考えるとわかりやすくなります。
例:105ー8の場合
5から8は引けないので、十の位から1もらいます。
その時、百の位と十の位で「10」と考え、「10」から「1」をあげて「9」に書きかえます。
もらった10と5を合わせた15から8を引きます。
まとめ
足し算のひっ算のポイント
①ケタがずれないようにする
②繰り上がりの1を書き忘れないようにする
引き算のひっ算のポイント
①書き足したり書き直す箇所を減らす
②途中に0がある式の計算に気をつける
3年生で習う3ケタ・4ケタの計算も、2年生で習う内容が基本となります。
お子さんにきちんと教えてあげられるよう、親御さんも足し算・引き算のひっ算のポイントをしっかり理解しておくようにしましょう。
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