小学生のお子さんを持つ親御さんにとって、
「勉強が嫌い」
「学校の授業についていけてない」
「得意な科目とニガテな科目の差が激しい」
「発達障害の我が子に合う学習方法を探している」
などなど・・・
お子さんの勉強についての悩みは尽きませんよね!?
それらの悩みを解決する手段として注目されているのが「無学年式」の学習教材。
最近は従来型の通信教材でも、一部に「無学年式」の学びを取り入れることが増えてきています。
今回は、お子さんの学習の悩みを解決してくれる救世主となるかもしれない「無学年式」の学習教材について、
- 「無学年式」の学習とはどんなもの?
- 「無学年式」教材のメリット・デメリット
- 「無学年式」で学べる教材一覧
- お子さんの学習のお悩み別 おすすめの「無学年式」学習教材
以上をご紹介します。
「無学年式」の学習とはどんなもの?
「学年式」と「無学年式」の違いとは?
「無学年式」とは、お子さんの年齢・学年に関係なく、その子の学力や学習ペースに合わせて進める学習スタイルのこと。
それに対し、学年ごとに同じ内容を同じペースで学ぶ、従来型の学習スタイルを「学年式」と言います。
「学年式」の特徴 | 「無学年式」の特徴 |
●毎月1回、決まった時期に、決まった学習内容が届く
→学習のペースが作りやすい |
●始めから複数学年分の学習内容が用意されている
→自由に先取り学習・さかのぼり学習ができる |
●学校の教科書・授業の進度に合わせた内容
→学校の成績を上げるのにピッタリ |
●いつ・どの単元を・どのくらい学習するのか自由に決められる
→学習計画を個別最適化できる |
「学年式」とは
「学年式」の学習教材は、お子さんの実際の学年の授業進度に合わせて、毎月1回、決まった時期に、決まった学習範囲の内容が届くスタイル。
※紙でなくタブレットの教材であっても、毎月決まった学習内容が配信されるタイプのものは「学年式」になります。
「学年式」の教材は教科書に準拠しており、授業の進度に合わせて学習できるので、学校の授業を確実に理解してテストで良い点を目指すにはピッタリの学習方法。
また、次の教材が届くまでに学習を終えればよいので、教材自体が学習のペースを作ってくれるペースメーカーの役目を果たしてくれます。
そんな「学年式」の教材は、始めた時から本来の学年の授業進度に沿った内容が届くため、すでに学校の勉強についていけていないお子さんや、逆に学校の勉強が簡単すぎると感じているお子さんには合いません。
「無学年式」とは
一方の「無学年式」とは、現在のお子さんの学年に関係なく、学習する範囲や学習量・学習ペースを自由に決められる学習方法のこと。
はじめから複数学年分の学習内容が用意されていて、好きなところを学習できます。(学習できる学年の範囲は教材によって違います。)
幅広い学習範囲の中で、どの教科のどの単元を学習するのか、どのくらいのペースで学習するのかを自由自在に設定できるので、お子さんの今の学力に合わせたカスタマイズが可能。
ニガテな教科や授業でつまずいてしまっている教科は、前の学年までさかのぼって学習したり、逆に得意な科目は、学年の枠を超えてどんどん先取りで学習することが可能です。
最近では、昔からある「学年式」スタイルの教材に、一部の教科で「無学年式」が取り入れられるケースも増えてきています。
「無学年式」教材のメリット・デメリット
「無学年式」のメリット
「無学年式」のメリット
●子どもの学力に合わせて自由に先取り・さかのぼり学習ができる
●各単元を最短距離でムダなく学習できる
子どもの学力に合わせて先取り・さかのぼり学習ができる
特に算数は”積み上げの教科”とも言われるように、前に習ったことをもとに次の学習が進んでいくため、いま学習につまずいている原因が、以前に習った内容がしっかり理解できていないことの場合が多いです。
つまり、学習につまずきがあるお子さんの場合、前の学年に戻ってでも学習しなおすことができることが「無学年式」が必須。
最短距離でムダなく学習できる
例えば小学校低学年の算数は、大きく「数量」「計算」「図形」の3つの分野に分かれます。
学校の授業では、1年生の1学期に「数量」、2学期に「計算」、3学期に「図形」を学びます。
そして2年生の1学期には「計算」、2学期で「数量」、3学期に「図形」・・・
というように、3つの分野をまたいで行ったり来たりしながら学習が進んでいきます。
これにより、次に同じ単元を学ぶ際には、以前学習した内容を忘れてしまっている、ということが起こりかねません。
その点「無学年式」の場合は、教科書の進み方とは違い「数量」なら「数量」、「図形」なら「図形」など、単元ごとに一気通貫で学習を進められるので、勉強に遅れが出ている場合なども、ムダなく最短距離で遅れを取り戻すことが可能になります。
「無学年式」のデメリット
「無学年式」のデメリット
●大人の学習サポートが必要
●学校の授業に沿った学習がしづらい
大人の学習サポートが必要
「無学年式」の教材では、学習範囲や学習ペースを自由に決められるのがいちばんのメリット。
その反面、自由度が高すぎて、どこから・どのように学習していけばよいのか迷ってしまう・・・という懸念があります。
そのため、「何を・どこまで学習するのか」「どんなペースで学習するのか」といった学習の目標設定や、学習の進捗管理に大人のサポートが必要となります。
特に小学校低学年であれば、お子さん自身で学習プランを立て、そのとおりに実行するのは難しいもの。
お子さんに学習習慣が定着するまで、親御さんが時間とパワーを割いてしっかりとサポートできる場合は問題ありませんが、それが難しい場合には、学習サポート体制のサービスが備わっている教材を選ぶことをおすすめします。
学校の授業に沿った学習がしづらい
「学年式」は学校の授業の進度に合わせた学習内容になっているので、教科書の内容をしっかり理解してテスト対策を行うにはピッタリの学習スタイル。
一方「無学年式」は学校のカリキュラムに沿った進み方でない分、「学年式」にくらべると学校の授業に合わせた学習はしづらくなります。
とはいえ「無学年式」でも、学ぶ順番を教科書に合わせて学習設計できる機能や、テスト範囲の単元を指定して、定期テスト用の模試を何度でも受けられるテスト対策の機能があるものも。
「学年式」の教材にくらべると少し手間がかかりますが、そういった機能を活用方法することで学校の授業に沿って学ぶこともじゅうぶん可能となります。
「無学年式」で学べる教材一覧
「無学年式」で学べる学習教材をご紹介します。
「無学年式」で学べる教材一覧
教材名 | すらら | スタディサプリ | RISU算数 |
公式サイト | スタディサプリ小学講座 |
タブレット学習+東大生らの個別フォローで一人一人にぴったりの学びを【RISU】 |
|
運営会社 | すららネット | リクルートマーケティングパートナーズ | RISU Japan |
学習できる範囲 | 小1~中3 | 小1~高3 | 小1~小6 |
教科 | 5教科/国語・算数・理科・社会・英語 | 小1・小2・・・2教科/国語・算数 小3~・・・4教科/国語・算数・理科・社会 |
算数 |
無学年で学習できる教科・範囲 | 全教科/小1~中3 | 全教科/小1~高3 | 算数のみ/小1~小6 |
入会後のサポート | すららコーチのサポート有(学習設計、保護者へのメールなど) | なし | トップ大学生のフォロー有(メール、解説動画) |
入会金(税込) | ・小中3教科コース: 7,700円
・小中5教科コース:11,000円 ・小学4教科コース:11,000円 |
なし | なし |
月額料金(税込) | ・小中3教科コース: 8,800円
・小中5教科コース:10,978円 ・小学4教科コース: 8,800円 |
・月々プラン:2,178円 /月
・12ヶ月プラン:21,870円/年 |
・基本料 年額33,000円
※月1ステージ以上のペースで学習が進んでいる場合のみ、学習速度に応じた月々の利用料が発生 |
専用タブレット(税込) | 不要 | 不要 | あり/無料 |
一部「無学年式」で学べる教材一覧
次に、一部を「無学年式」で学べる教材をご紹介します。
教材名 | スマイルゼミ | チャレンジタッチ | デキタス |
公式サイト | ◆スマイルゼミ◆タブレットで学ぶ 【小学生向け通信教育】が誕生! | 進研ゼミ小学講座 | デキた♪がどんどん増えていく!小中学生向け通信教育デキタス誕生♪ |
運営会社 | ジャストシステム | 進研ゼミ | 城南進学研究社 |
学習できる範囲 | 学年式 ※無学年式「コアトレ」あり |
学年式 ※ステージ制学習「AI国語算数トレーニング」あり |
※一部、さきどり学習・さかのぼり学習が可能 |
教科 | 5教科/国語・算数・理科・社会・英語 ・プログラミング |
5教科/国語・算数・理科・社会・英語 ・プログラミング |
5教科/国語・算数・理科・社会・英語 |
無学年で学習できる教科・範囲 | 【コアトレ】国語・算数/幼児~中3 | 【AI国語算数トレーニング】国語・算数/小1~小6 | 全教科/申し込んだ学年の範囲は自由に学習可能。 ※一部、申込み学年以外の学習可能(関連する分野がある場合のみ表示) |
入会後のサポート | なし | なし | なし |
入会金 | なし | なし | 11,000円 |
月額料金(税込) | 3,278円~ ※学年・支払い方法により異なる |
3,180円~※学年・支払い方法により異なる | 3,300円 |
専用タブレット・違約金(税込) | あり/10,978円 ※6か月以上、12か月未満で退会:違約金7,678円 ※6か月未満で退会: 違約金32,802円 |
あり/0円 ※6ヶ月未満で退会:9,900円 |
なし
|
お子さんの学習のお悩み別 おススメの「無学年式」学習教材
※『RISU算数』は算数のみに特化した教材なので、一覧には含めていません。
お子さんの学習のお悩み | すらら | スタディサプリ | スマイルゼミ | チャレンジタッチ | デキタス |
・学校の授業についていけてない | ◎ | △ | × | × | △ |
・学校の授業が簡単すぎる。どんどん先取したい | ○ | ◎ | △ | △ | △ |
・発達障害で得意・不得意に凹凸がある | ◎ | △ | × | × | 〇 |
・不登校で学校の授業にブランクがある | ◎ | ○ | × | × | △ |
・海外子女で日本の学校にカリキュラムに抜けがある | ◎ | ○ | △ | △ | 〇 |
学校の授業についていけてない
学校の授業についていけていないお子さんの場合、学年の授業進度に沿った「学年式」の学習教材では合いません。
”さかのぼり学習”ができる「無学年式」で”わからない原因”までさかのぼって、確実につまずきを解消することが必要となります。
学校の授業についていけてないお子さんに向いてる?各教材の評価
※スマートフォンでご覧の方は、表を横方向にスライドしてください。
教材名 | 評価 | 特徴 |
すらら |
◎ | ・全5教科を小1~中3の範囲で”さかのぼり学習”ができる
・AIがつまずきの原因を見つけ、自動的に学ばせてくれる ・双方向の対話形式で集中が途切れない ・すららコーチが学習設計をサポートしてくれる |
スタディサプリ |
△ | ・全4教科を小4~高3の範囲で自由に学べる
・どこでつまずいているのか自分で見極める必要あり |
スマイルゼミ |
× | ・メインの教材は「学年式」で、授業進度に合わせた内容 |
チャレンジタッチ |
× | ・メインの教材は「学年式」で、授業進度に合わせた内容 |
デキタス |
△ | ・申し込み学年の範囲で学習可能。
※一部、学年を超えた「先取り学習」「あと戻り学習」あり |
『すらら』は小1~中3の5教科(国語・算数・理科・社会・英語 ※小中5教科コース)を自由に学べますが、特に「勉強ギライ」や「授業についていけていない」お子さんの”さかのぼり学習”を得意としている教材。
学習スタートの段階で、現役の塾講師などが担当する「すららコーチ」が、どの段階まで戻って学習をスタートすればよいかを設計してくれたり、問題が解けない原因をAIが自動的に診断して、つまずきの原因となっている「今必要な問題」を出題してくれる機能が特徴です。
『スタディサプリ』は小4~高3の4教科(国語・算数・理科・社会)、約4万本の映像授業をいつでも自由に受講することができます。
しかしながら、『スタディサプリ』には「すららコーチ」のような人的サポートがなく、それだけの幅広い学習範囲の中から自分で計画を立てて学習を進めなければいけないため、学習習慣が確立されていないお子さんにはハードルが高いかもしれません。
『スマイルゼミ』は本来、学校の授業進度に合わせて毎月の学習内容が決められている「学年式」の教材なので、すでに授業についていけていないお子さんには向いていません。
スマイルゼミの無学年式「コアトレ」では、幼児~中3の範囲の国語・算数を学ぶことができますが、本来の自分の学年の1つ前の段階からスタートして、スモールステップで先へ進んでいくという仕組み。
お子さんの実際の学年によって、どのレベルからスタートするかがはじめから決められており、少し前のレベルに戻って復習→確実に理解しながらどんどん先へ進んでいく「先取り」を想定しています。
『チャレンジタッチ』も『スマイルゼミ』と同じく、教科書準拠の「学年式」の教材で、一部「AI国語算数トレーニング」で、小1~小6までの国語(漢検対策、語彙、読解)・算数(計算、図形、数・量)を学ぶことができます。
「AI国語算数トレーニング」は、計算ではレベルチェックをした上でスタート地点を決定しますが、その他の分野についてはレベルチェックはなく、”〇年相当”というようにおおざっぱな学年ごとの区切りでスタート地点を決めるようになっています。
そのため、きめ細かく今の学力に合わせたレベルからスタートするのが難しく、今のレベルからどんどん先に進めていく先取り学習を想定したサービスと言えそうです。
『デキタス』は、基本的には申し込んだ学年の範囲で自由に学習できるシステムですが、「さきどり学習」「さかのぼり学習」というしくみがあり、学習中の分野に関連する単元がある場合のみ、申し込みした学年の範囲を超えてその単元が画面上に表示されるようになっています。
学校の授業が簡単すぎる。どんどん先取りしたい。
逆に学校の授業が簡単すぎて、テストではほぼ満点を取ってくるようなお子さんも、授業進度に沿った「学年式」の教材ではもの足りなくなってしまいます。
その場合は「無学年式」でどんどん先取りを進めていくことをおすすめします。
中学受験を考えているお子さんの場合なら、低学年のうちに6年生までの内容を学習し終えたうえで3,4年生からの塾通いに備える、といった使い方も「無学年式」なら可能です。
学校の授業が簡単すぎる、どんどん先取りしたいお子さんに向いてる?各教材の評価
※スマートフォンでご覧の方は、表を横方向にスライドしてください。
教材名 | 評価 | 特徴 |
すらら |
○ | ・全5教科を小1~中3までの範囲で先取りが可能
・アニメキャラの先生による双方向の授業で理解しやすい |
スタディサプリ |
◎ | ・全4教科を小4~高3の範囲で自由に学べる
・基礎・応用の2段階レベルあり |
スマイルゼミ |
△ | ・一部「コアトレ」で算数・国語のみ先取り可能 |
チャレンジタッチ |
△ | 一部「AI国語算数トレーニング」で先取り可能 |
デキタス |
△ | ・申し込み学年の範囲で学習可能。
※一部、学年を超えた「先取り学習」「あと戻り学習」あり |
『すらら』では、小1~中3までの範囲を自由に学ぶことができるため、もちろん先取り学習も可能。
しかも『すらら』の授業は、アニメキャラの先生がこまめに理解を確認する質問や問題を出してくれる双方向の授業で、しっかり理解しながら先に進むことができます。
『スタディサプリ』では、小4~高3までの幅広い範囲の映像授業が見放題なので、その気になればどこまででも先取りで進めることが可能。
ただし、幅広い学習範囲の中で思いつくままに映像授業を見ているだけでは、せっかくの先取り学習も効果が半減してしまいます。
いつまでに・どの範囲を学習するのか、学習計画をしっかり立てて取り組むため、最初の学習設計や普段の進捗管理に親御さんのフォローが必須となります。
『スマイルゼミ』の「コアトレ」では、幼児~中3の範囲の国語・算数を学ぶことができますが、本来の自分の1つ前の学年から学習スタートするようになっています。
復習をしっかり行って、理解を確実にしてから先へ進むという意味では良いですが、すでに学年相当の学習内容はしっかり理解できている、というお子さんには少し遠回りするような学習設計になっています。
『チャレンジタッチ』の「AI国語算数トレーニング」では、小1~小6までの国語(漢検対策、語彙、読解)・算数(計算、図形、数・量)を学ぶことができます。
計算ではレベルチェックがありますが、その他の分野についてはレベルチェックはなく、”〇年相当”というようにおおざっぱな学年ごとの区切りで学習開始レベルを決めるようになっているため、きめ細かく今の学力に合わせたレベルからスタートするのが難しくなっています。
『デキタス』は、基本的には申し込んだ学年の範囲で自由に学習できるシステムですが、「さきどり学習」「さかのぼり学習」というしくみがあり、学習中の分野に関連する単元がある場合のみ、申し込みした学年の範囲を超えてその単元が画面上に表示されるようになっています。
発達障害で得意・不得意に凹凸がある
発達障害のあるお子さんの場合、科目により得意・不得意の凸凹が大きいケースが多いため、教科ごとに学ぶ対象学年を選べない「学年式」の教材は不向き。
「無学年式」の教材であれば、遅れている教科はさかのぼりでニガテをつぶし、得意な科目はどんどん先に進んで自信をつけることが可能です。
発達障害で得意・不得意に凹凸があるお子さんに向いてる?各教材の評価
※スマートフォンでご覧の方は、表を横方向にスライドしてください。
教材名 | 評価 | 特徴 |
すらら |
◎ | ・全5教科を自由に先取り・さかのぼりできる
・AIがつまずきの原因を見つけ、自動的に学ばせてくれる ・学習障害の専門機関との共同開発(小学校低学年) ・視覚と聴覚を使う学習システムでワーキングメモリの弱さを補ってくれる |
スタディサプリ |
△ | ・全4教科を小4~高3の範囲で自由に学べる
・どこでつまずいているのか自分で見極める必要あり ・勉強に向かわせる工夫が少ない |
スマイルゼミ |
× | ・メインの教材は「学年式」で授業の進度に合わせた内容 |
チャレンジタッチ |
× | ・メインの教材は「学年式」で授業の進度に合わせた内容 |
デキタス |
〇 | ・申し込み学年の範囲で自由に学習可能。
・ポップなアニメキャラの動画授業。 ・2~5分のスモールステップで集中できる |
『すらら』では5教科すべて無学年式で学習できるため、教科ごとの得意・不得意にバラつきがある場合でも対応が可能。
また、AIが自動的に原因を判断してつまずきの原因となっている単元を提示し、何年でもさかのぼって学習させてくれます。
なお『すらら』小学校低学年版は、学習障害の専門機関である「子どもの発達科学研究所」(http://kodomolove.org/)との共同開発で、より学習に困難を抱えたお子さんが取り組みやすく、学習の成果を出しやすい教材となっています。
『スタディサプリ』も、4教科すべてを無学年式で学べます。
しかしながら、つまずきの原因を自動的に洗い出してくれるシステムや学習をサポートしてくれる人的サービスなどはないため、親御さんのサポートが必須となります。
『デキタス』は、基本的には申し込んだ学年の範囲内で学ぶスタイルの教材ですが、一部、学年を超えた「さきどり学習」「さかのぼり学習」というしくみがあり、学習中の分野に関連する単元がある場合、申し込みした学年の範囲を超えてその単元が画面上に表示されます。
またポップなアニメキャラと一緒に学ぶ動画授業で、1つの単元が2〜5分程度と短いので、集中が続かないお子さんでも飽きずに学習ができるようになっています。
『スマイルゼミ』『チャレンジタッチ』は基本的には教科書準拠で、教科ごとに学習レベルを調整することができないので、得意・不得意にバラつきがある場合には向いていません。
不登校で学校の授業にブランクがある
お子さんが不登校で学校の授業にブランクがある場合、学習が止まっているところから再開する必要があります。
「無学年式」の場合、お子さんの今の学年に囚われずに何年もさかのぼって、勉強の遅れを取り戻すことが可能です。
不登校で学校の授業にブランクがあるお子さんに向いてる?各教材の評価
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教材名 | 評価 | 特徴 |
すらら |
◎ | ・小1~中3の全5教科を自由に学習できる ・文部科学省の「出席扱い制度」の要件を満たしている ・不登校に理解のある「すららコーチ」のサポートあり |
スタディサプリ |
○ | ・小4~高6の範囲で自由に学べる |
スマイルゼミ |
× | ・メインの教材は「学年式」で授業進度に合わせた内容 |
チャレンジタッチ |
× | メインの教材は「学年式」で授業の進度に合わせた内容 |
デキタス |
△ | 学年の範囲を超えての学習は一部のみ |
『すらら』は全5教科、小1~中3までの範囲を自由に学べるため、学習が止まっているところから学年の枠を超えて再開することができます。
また、文部科学省は増加傾向にある不登校生徒への支援として、不登校生徒でもIT等を活用した自宅学習を出席扱いにできるという指針を出しています。
『すらら』はこの出席認定に必要な要件を満たしており、実際に『すらら』を使った家庭学習で出席扱いの認定を受けた人数は累計300名以上にもなるとのこと。
『スタディサプリ』は全4教科を小4~高3の範囲で自由に学べますので、学年の枠にとらわれず学習が止まっているところから再開することが可能。
ただし、「すららコーチ」のような有人サポートがないため、学習習慣のないお子さんが自分で学習計画を立てて、自力で学習をすすめるのは少し難しくなってしまいます。
『スマイルゼミ』『チャレンジタッチ』は基本的には教科書準拠で、本来の学年の授業進度に合わせた学習内容が届くため、不登校で学校の勉強に遅れがあるお子さんには向いていません。
海外子女で日本の学校にカリキュラムに抜けがある
日本と海外では、同じ教科であっても教え方や進み方が全く異なります。
帰国が近づく、あるいは将来的に帰国が決まっているお子さんは、現地のカリキュラムに加えて日本の学習指導要領に基づいた学習もこなす必要があります。
お子さんの年齢や現地での勉強の進み具合により、日本と比べて学習が抜けているところもさまざま。
「無学年式」の教材で学習の”抜け”を埋め、帰国後に勉強でつまずかないようにすることが必要になります。
なお、海外在住でも日本と同じように学ぶことができるオンライン学習ですが、専用タブレットが必要な教材については注意が必要。
タブレットの海外発送に対応していない場合が多いので、受講するなら日本でタブレットを受け取る対応が必要になります。
海外子女で日本の学校にカリキュラムに抜けがあるお子さんに向いてる?各教材の評価
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教材名 | 評価 | 特徴 |
すらら |
◎ | ・専用タブレット不要 ・日本の学習指導要領に沿って学習できる ・「学力診断テスト」で学習の抜けを見つけ、「無学年式」で抜けを埋められる ・現地の日本人学校にも導入されている |
スタディサプリ |
× | ・海外から利用できない |
スマイルゼミ |
△ | ・タブレットの海外発送なし(※日本で受け取れば受講可能) |
チャレンジタッチ |
△ | ・タブレットの海外発送なし(※日本で受け取れば受講可能) |
デキタス |
〇 | ・専用タブレット不要 ・日本の学習指導要領に沿って学習できる |
『すらら』はタイ・フィリピン・マレーシア・メキシコ・シンガポールなど、現地の日本人学校にも採用されている、実績のある教材。
日本の学習指導要領に沿って学習できるのはもちろん、「学力診断テスト」で、日本での学年・学期ごとの理解度・実力を判定し、「無学年式」ならではの強みで、抜けているところを教科ごとに学年をさかのぼって学習することが可能です。
『デキタス』も専用タブレット不要で海外で学習しやすく、教科書準拠で日本の学習指導要領に沿って学習できる教材です。
同じく専用タブレット不要の『スタディサプリ』ですが、残念ながら”日本国内の提供を想定してサービス設計がなされているため、海外からご利用いただくことはできません。”となっています。
専用タブレットが必要な『スマイルゼミ』『チャレンジタッチ』については、いずれもタブレットの海外発送を行っていませんが、日本国内でタブレットを受け取ることができれば、海外で受講することは可能。
日本の学習指導要領に沿って学習できますが、つまずいたところや抜けているところを自由にさかのぼって学びなおすことはできません。
まとめ
「無学年式」の特徴
●毎月1回、決まった時期に、決まった学習内容が届く
→学習のペースが作りやすい
●始めから複数学年分の学習内容が用意されている
→自由に先取り学習・さかのぼり学習ができる
「無学年式」のメリット
●子どもの学力に合わせて自由に先取り・さかのぼり学習ができる
●各単元を最短距離でムダなく学習できる
「無学年式」のデメリット
●大人の学習サポートが必要
●学校の授業に沿った学習がしづらい
*学校の授業についていけていないなら→おすすめは 『すらら』
※『すらら』公式ページを見てみる>>>対話型アニメーション教材【すらら】
*学校の授業が簡単すぎる、どんどん先取りしたいなら→おすすめは 『スタディサプリ』
※『スタディサプリ』公式ページを見てみる>>>スタディサプリ小学講座
*発達障害で得意・不得意に凸凹があるなら→おすすめは 『すらら』、『デキタス』
※『すらら』公式ページを見てみる>>>対話型アニメーション教材【すらら】
※『デキタス』公式ページを見てみる>>>デキた♪がどんどん増えていく!小中学生向け通信教育デキタス誕生♪
*不登校で学校の授業にブランクがあるなら>→『すらら』、『スタディサプリ』
※『すらら』公式ページを見てみる>>>対話型アニメーション教材【すらら】
※『スタディサプリ』公式ページを見てみる>>>スタディサプリ小学講座
*海外子女で日本のカリキュラムに抜けがあるなら→おすすめは 『すらら』、『デキタス』
※『すらら』公式ページを見てみる>>>対話型アニメーション教材【すらら】
※『デキタス』公式ページを見てみる>>>デキた♪がどんどん増えていく!小中学生向け通信教育デキタス誕生♪
*『すらら』関連記事
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