3年生で習う「わり算」を教える時に注意すべきポイント

3年生の算数で習う「わり算」。
「わり算」を、単純に「かけざんの逆でしょ」と教える場面もよく見られます。
確かに、九九さえしっかり覚えていれば、その考え方でわり算の計算をすることはできるのですが・・・
機械的に計算するだけではなく、わり算の“2通りの意味”をしっかり理解した上で解くことが大事です。

今回は、お子さんに算数を教える立場の親御さんが理解しておくべき”わり算の2つの意味”と、「あまりのあるわり算」の文章題で気をつけることについてお伝えします。

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「わり算」の2つの意味を理解する

わり算には2つの意味があります。
10÷2=5というわり算の2つのパターンを例にとって説明します。

①等分除(全体量を等しく分ける)

キャンディーが10個あります。2人で同じ数ずつ分けると何個ずつもらえますか?

この場合、10個(全体量)÷2人(いくつ分)=5個(1あたり量)

すなわち、10個のものを2つに分けると、1つあたり5個になる。
これが「等分除」(全体量を等しく分ける)のわり算です。

これをかけ算で考えると、□個×2人=10個となり、□すなわち1人分のキャンディーの個数を考える計算になります。


②包含徐(全体量を同じ数ずつに分ける)

キャンディーが10個あります。2個ずつ配ると何人に配れますか?

この場合、10個(全体量)÷2個(1あたり量)=5人(いくつ分)

すなわち、10個のものを2個ずつに分けると5つになる(10個の中に2個が5つある)。
これが「包含除」(全体を同じ数ずつに分ける)です。

これをかけ算で考えると、2個×□人=10個となり、□すなわち配る人数を考えることになります。

このように、同じ10÷2というわり算の計算でも問題によって2通りの意味があり、求める答えが何の数なのか(キャンディーの数or子どもの人数)が変わってくることになります。
常に、この問題はどちらのわり算か?をしっかり意識しながら問題を解くことが必要です。

なお、いずれにしても九九をしっかりおぼえていないと計算に時間がかかってしまいますので、まだ九九があいまいな場合は並行して練習を行いましょう。

「あまりのあるわり算」の文章題では、場面をイメージして考える

あまりのあるわり算の文章題では、計算がきちんとできていたとしても、問題によってあまりの扱いが変わってきますので注意が必要です。

①あまりを答えに含める場合

りんごが15個あります。1日2個ずつ食べると、何日で食べ終わりますか?

上の問題をわり算の式にすると15÷2=7・・・1となりますが、
15個÷2個=7日・・・1個、すなわち1日2個ずつ食べて7日間で14個食べられ、あまりの1個を食べる分も日数が必要となるため、答えは7+1で8日となります。


②あまりを答えに含めない場合

幅15cmの本棚に厚さ2cmの本をならべると、何冊ならべられますか?

こちらの問題も、式にすると15÷2=7…1となりますが、
15cm÷2cm=7冊・・・1cmで、あまりの1cmには本が入らないので、答えは7冊となります。

以上のように、式と答えは同じでも、問題によって「あまり」をどうあつかえばよいかは変わってきます。
単純にわり算の計算をするだけで、それぞれの数字が何を表しているかを理解していないと間違えてしまいます。

あまりのあるわり算を使った文章題では、問題の場面を思い浮かべたり、場合によっては絵や図にかいて考えるよう習慣づけましょう。

最後に

わり算の問題では、問題の意味や状況をしっかりとイメージした上で答えを出すことが必要になります。
常にそれを意識できるよう、お子さんに声掛けをしてあげましょう。

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