小学校低学年の重要語句がたのしく学べる「クロスワードパズル」の教材2種

日常生活や学習のすべての場面において必要で、生きていく上での基盤となる「言葉」。
言葉が豊かなほど人生も豊かなものになる、とも言えます。

子どもの語彙を増やすために、教室では年少さんから小学生まで、すべての学年で宿題に「クロスワードパズル」を取り入れています。
今回は、小学生クラスで宿題として使用している「クロスワードパズル」の教材をご紹介します。

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小学生クラスで「クロスワードパズル」を取り入れている目的

子どもの語彙を増やすためには、本をたくさん読んだり、日常会話の中でできるだけ多くの言葉に触れられるよう意識したり等の方法がありますが、子どもの生活範囲の中で触れる言葉の数や種類はおのずと限定されてしまいます。

子どもが日常生活の中ではなかなか聞く機会がなかったり、耳にすることはあっても意味がわからず「使えることば」とならない言葉も、「クロスワードパズル」を通して楽しく学んでほしいと思っています。

また、「語彙力」以外にクロスワードパズルを通して身につけてほしい力とは・・・
パズルの解き方のコツ、すなわち「パズル的思考」

クロスワードの問題を読んでわからない言葉があると、子どもはそこで止まって考え込んでしまいがちなのですが、そんな時、止まらずにわからない問題はとばして他の問題を解いていく。
そのうちにだんだんマス目が埋まっていき、わからなかった問題の答えが浮かんでくる・・・

というように、「確実なところから埋めていくことで、おのずと他の答えが絞り込まれてくる」というようなパズルの解き方のコツ(パズル的思考)は、クロスワード以外のパズルや、他の問題を解く際にも必要。

この「パズル的思考」を身につけるにも、クロスワードパズルはちょうど良い教材だと思っています。

小学生クラスの宿題で使用しているクロスワードパズル2種

 

たのしく勉強できる!小学生の重要語句クロスワード1・2・3年生

 


たのしく勉強できる! 小学生の重要語句クロスワード 1・2・3年生

「辞書引き学習」を提唱している教育学博士の深谷圭助氏 監修のクロスワードパズル。

深谷式 辞書引き学習とは

小学校低学年から国語辞典を身近に置いて、わからない言葉・調べたい言葉があったらすぐに辞書を引き、調べた言葉に付箋を貼っていく学習方法。
疑問→調べる→理解する→楽しい→また調べたい、というプラスのサイクルで、自ら進んで学ぶ姿勢とともに語彙力・読解力を伸ばすと注目のメソッドです。
(参照:深谷圭助先生の辞書引き学習 http://www.jishobiki.jp/about/

この「たのしく勉強できる!小学生の重要語句クロスワード1・2・3年生のクロスワードパズル」には、小学校1・2・3年の国語・算数・理解・社会・音楽・体育・図工・生活の各教科で習う重要語句が使われているのが特徴。
パズルを楽しく解きながら、教科書に出てくる単語が予習・復習できるようになっています。

掲載されている問題はクロスワードパズルが45問。
巻末にはパズルの解答だけでなく、それぞれの語句に関するより詳しい解説と、関連する豆知識やクイズも書かれていて、ひとつの言葉をきっかけに発展的な学習もできるようになっているので、解答のページを読んでいるだけでも面白くてタメになります。

10歳までに覚えたい 重要語句が楽しく学べる!小学生のクロスワードパズル

 


小学生のクロスワードパズル

クロスワードパズル35問とスペシャル問題15問の計50問で、500語の語句が学べる一冊。
初級編・中級編・上級編の4つのレベルの問題があり、

初級編では、答えが2択。

中級編ではいくつかの選択肢の中から選ぶようになっていて、取り組みやすいのが特徴。

また、クロスワードパズルに混じって、いろんなスタイルのスペシャル問題がときどき出てくるのも、飽きずに取り組めるポイントとなっています。

最後に

子どもの語彙を増やすのにピッタリの課題「クロスワードパズル」ですが、いくら解き方のコツがあるとはいえ、子ども自身がまったく知らない言葉を思いつくことは出来ません。(これは大人も同じですが)

ですので、低学年のお子さんがクロスワードパズルを解く際には、誰かが側についてフォローしてあげる必要があります。

くれぐれも、できないからと怒ったりせず、お子さんが知らなかった新しい言葉を覚えるチャンス!と捉えて、丁寧に教えてあげてくださいね。