不登校の児童・生徒が増加している中、文部科学省の取り組みとして注目される「出席扱い」制度。
出席扱い制度の年間数利用者は2020年に前年の4.3倍に急増し、2021年から2023年まで3年連続で1万件を超えています。
なお文部科学省によると、令和4年度は小学校で不登校児童数105,112人のうち3,970人、中学校で不登校生徒数193,936人のうち6,439人が「出席扱い制度」で出席扱いとなっており、割合としては全体の4~5%にとどまっていますが、年々増加傾向にあります。
※参照:文部科学省の調査結果 https://sabusuta.jp/column/shussekiatukai/
こちらの記事では、 文部科学省認定の「出席扱い」制度について
- 「出席扱い」の7つの要件
- 「出席扱い」認定の流れ
- 「出席扱い」制度のメリット
- 「出席扱い」制度を利用する上での注意点
- 「出席扱い」制度以外の登校支援の方法
等について解説した上で、「出席扱い」制度に対応しているおススメのオンライン学習サービスについてもご紹介します。
文部科学省認定の『出席扱い』制度について
文部科学省は、2019年に「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」を発表しました。
一定の条件を満たす場合に、校長の判断で、ICT(情報通信技術)教材を活用した在宅学習を出席扱いできるとしています。(対象は小学生から中学生まで。)
この制度を活用することにより、子どもたちが自己肯定感を持ちながら学習を継続し、学校への復帰を円滑化することを目的としています。
また、中学生では内申点対策にも活用が可能となっています。
※参照:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
※参照:文部科学省 不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて https://www.mext.go.jp/content/1422155_001.pdf
「出席扱い」の7つの要件
文部科学省のガイドラインに基づくと、ICT教材を使った家庭学習が「出席扱い」として認定されるには、以下の7つの要件をクリアする必要があります。
「出席扱い」の7つの要件
- 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること
- ICT(コンピュータやインターネット、遠隔教育システムなど)などを活用した学習活動であること
- 訪問等による対面指導が適切に行われること
- 学習の理解の程度を踏まえた 計画的な学習プログラムに基づいていること
- 校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
- 学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること
- 学習活動の評価は、計画や内容を学校の教育課程に照らし判断されること
これらの要件を満たすことで、在宅学習が出席として認定され、学業成績や内申点の対象になります。
「出席扱い」制度の成績評価・内申点
学習の進捗や理解度に応じて成績がつけられ、内申点にも反映されます。
①学習の進捗確認
ICT教材などを使った在宅学習を通して「出席扱い」を受ける場合の成績評価は、学習の内容が学校のカリキュラムに合っているか、また生徒が十分に理解できているかを基準に行われます。
これには学習レポートやテストの結果が大きく関わります。
● 定期的な学習レポートの提出
●テストや課題による進捗の確認
●対面またはオンラインでの教師との面談や学習フォロー
これらに基づいて、学習計画が達成されたかどうかが判断され、成績がつけられます。
在宅学習でも公平な成績評価を受けるためには、学校側が学習状況を把握できるよう、学校と密に連携して進捗を定期的に報告することが重要になります。
※参考: 文部科学省「学校教育の情報化の推進に関する法律(通知)」https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1418578.htm
➁内申点への反映
「出席扱い」として認定された学習は、成績に加算されるだけでなく、内申点にも影響します。
内申点とは、学校が定めた成績評価基準に基づき、日々の授業への取り組みや提出物、テストの点数などを総合して評価されるもので、進学時に重要な要素。
在宅学習であっても学校と適切に連携し、評価基準をクリアすることで他の生徒と同等の評価を受けられます。
この流れをスムーズに進めることで内申点にも反映され、不登校であっても進学などの評価に不利になることはありません。
参考:文部科学省 不登校児童生徒への支援の在り方について https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
参考:文部科学省 不登校児童生徒への支援について https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1397802.htm
「出席扱い」認定の流れ
不登校の子どもが在宅学習を通して「出席扱い」を受けるためには、学校との連携や学習の進め方が重要となります。
「出席扱い」認定のステップは以下の5つ。
「出席扱い」認定のステップ
① 担任の先生に相談する
➁学校からOKの回答をもらう
③学習計画を立てる
④計画に沿って学習をスタート
➄学習の進捗を確認・報告する
① 担任の先生に相談する
最初のステップは、保護者の方から学校に対して「出席扱い制度」を利用したい旨を相談すること。
この段階で、担任の先生を通じて、学校側がこの制度に対してどう考えているかを確認します。
担任の先生が出席扱い制度に詳しくない場合は、学校の校長や教頭、または教育委員会に相談することが推奨されます。
なお学校に相談するタイミングとしては、できるだけ早い段階で行うのが理想。
長期間学校に行けなくなってからではなく、不登校になった初期の段階で相談することで、スムーズに手続きを進めやすくなります。
➁学校からOKの回答をもらう
次に学校側から正式な許可を得る必要があります。
学校側が文部科学省のガイドラインに基づき、在宅学習を「出席扱い」として認めるかどうかを判断します。
この許可がない場合、どれだけ学習を進めても、出席として認められない可能性があります。
学校が「OK」を出す場合、次に進む学習計画の詳細について話し合いが行われます。
③学習計画を立てる
学校との連携の上で、具体的な学習計画を立てます。
学校の教育課程に照らして、校長や教員が適切かどうかを判断します。
学習計画の内容
– 学習する教科・科目の選定(学校のカリキュラムに準じた内容)
– 学習の進行スケジュール(週何時間、どのように学習を進めるか)
– 使用する教材やツール(ICT教材、オンラインプログラムなど)
– 学習成果の報告方法(定期的なレポート提出など)
④計画に沿って学習をスタート
学習計画が学校から承認されたら、その計画に従って在宅学習を始めます。
学習のポイント
・決められた教材やオンラインプログラムを使用して学習を進める。
・進捗を自己管理し、必要に応じてサポートを受ける。
・定期的に担任や保護者が学習状況を確認し、遅れが出ないように調整する。
特に不登校の子どもにとって、自宅での学習は自分のペースで進められる一方で、自己管理がむずかしいという面も。
保護者や学校のサポートによりモチベーションを維持することが大切です。
➄学習の進捗を確認・報告する
最後のステップは、学習の進捗を定期的に学校に報告し、学校側が学習状況を評価すること。
このプロセスを通じて、出席扱いが正式に認められるかどうかが決まります。
どの教科で何を学んだか、どれだけの時間を学習に費やしたかを報告する学習レポートを提出します。
※学習レポートの提出頻度は学校によって異なるため、学校に確認する必要があります。
場合によっては、オンラインでのテストや学校側が用意した課題の提出を求められることも。
校長や担任の先生が進捗や学習内容を確認し、出席扱いを認定します。
『出席扱い』制度のメリット
出席扱い制度には、成績評価以外にも多くのメリットがあります。
特に「自己肯定感の向上」「内申点の向上」そして「学校への復帰可能性が広がる」ことが大きなポイント。
この制度を通じて、不登校の児童・生徒が自信を取り戻すことで、学習への意欲を持ちながら学校生活に段階的に復帰できる可能性が高まります。
① 自己肯定感の向上
出席扱い制度を利用して、在宅学習やオンライン学習が成績評価につながることは、子どもにとって大きな精神的支えに。
「自分でもできる」という成功体験が自己肯定感の向上に繋がります。
文部科学省の調査でも、不登校の児童生徒は自己肯定感が低下しやすいとされており、学習を通じた達成感がその改善に役立つことが示されています。※参照:文部科学省「不登校児童生徒の実態」
➁内申点の向上が見込める
出席扱い制度を利用すると、在宅での学習やオンライン学習の成果も評価の対象となります。
通常の授業に出席できない場合でも、制度を活用して学習を続けることで、欠席が直接成績に影響するリスクが軽減され、内申点が向上する可能性が。
内申点の向上は、進路や進学を考える際に大きなメリットとなります。
③学校への復帰可能性が広がる
出席扱い制度を利用して自宅で学習を継続することで、学校生活に再び順応するための準備期間を設けることができます。
段階的に学習に取り組むことで学校に対する抵抗感を減らし、心理的負担が少ない形で復帰を目指せる点は大きなメリット。
文部科学省も、不登校生徒を支援するためのいくつかのアプローチを提示しており、段階的に通常の学校生活に復帰する柔軟な学習方法を推奨しています。
参照:「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」:文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
参照:「不登校児童生徒への支援について」:文部科学省 https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1397802.htm
『 出席扱い』制度を利用する上での注意点
出席扱い制度を正しく活用するためには、法律やガイドラインをしっかりと理解する必要があります。
特に、出席扱いの要件を満たすことができるかどうかは、事前の確認が不可欠。
不登校の子どもが安心して学習を続け、学校復帰や進学に向けた準備を整えることができるよう、以下の点に注意しましょう。
要件を満たしているかの確認
まずはじめに、不登校の定義を確認しましょう。
不登校の理由が「出席扱い」の要件定義に当てはまらず、出席扱いが否決されることがあります。
文部科学省によると、不登校は
何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの
と定義されています。
これは、学校に行かない状態が継続的であり、特定の理由が背景にある場合に当てはまります。
以下のようなケースでは、文部科学省の定義に基づいて不登校と認められます。
不登校と認められるケース
1. 心理的・情緒的な要因
友人関係や教員とのトラブル、いじめ、学校に対する不安やストレスなどの感情的な理由により登校が困難な場合。
2. 家庭環境による要因
家庭内での問題(親の離婚や経済的な困難など)によって精神的な負担が増し、学校に行けなくなる場合。
3. 社会的な背景
学校外での問題(非行グループに属していたり、家庭外の活動が多いため登校しない場合など)※具体的な状況による
下のような場合は不登校と認められないことがあります。
不登校が認められないケース
1. 病気やけがによる欠席
長期の病気やけがによる欠席は、医師の診断書があれば、出席扱いとは別の扱いになり、不登校とは見なされないことが多い。
2.単なるサボりや遊びのための欠席
学業意欲が全くなく、学校外での遊びや非行活動を優先するために登校しない場合は、不登校として認められないことがある 。
学校との連携
不登校への理解がない学校の場合、学校へ来るべきだと言われてしまったり、出席扱いについての話し合いが進まなかったり否決されることがあります。
このような場合、オンライン教材によっては学校や教育委員会と直接やりとりを行ってくれる会社もあるので、いちど相談してみることも一つの方法。
また、学校からOKをもらい学習がスタートした後も、学校が学習進度や出席扱いの状況を把握していないと、制度を正しく利用できない場合があります。
学校は定期的に学習の進捗状況を確認する必要があるため、保護者は月に1度など定期的に学習報告を行いましょう。
学校と密に連絡を取ることで、学校も生徒の学習状況を正確に把握することができ、成績評価がスムーズに進みます。
保護者のサポート
在宅での学習の場合、必ずしも子どもが自律的に学習を進められるとは限りません。
保護者が随時、計画どおりに学習が進められているかを確認し、必要に応じて学習環境を整えるなどのサポートが必須になります。
柔軟なアプローチ
オンライン学習やICT教材だけに頼るのではなく、対面指導や訪問指導を組み合わせることで学習の質を高め、子ども一人一人に合った学習環境を作ることができます。
必ずしも一つの学習方法が全ての生徒に適しているわけではありません。
オンライン学習だけでなく、家庭教師や訪問指導も組み合わせて、子どもの学習スタイルに応じた方法を検討することが必要になります。
※参照:文部科学省 不登校児童生徒への支援の在り方について https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
※参照:文部科学省 不登校児童生徒への支援について https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1397802.htm
『出席扱い』制度に対応しているおススメのオンライン学習サービス
こちらでは、数あるオンライン学習教材の中から、「出席扱い」制度の7つの要件を満たしている、且つ「出席扱い」制度の認定実績がある、不登校のお子さんの学習に向いているなど、不登校のお子さんの家庭学習におすすめのオンライン学習教材をご紹介します。
すらら
小1~中3までの国語・算数・英語が学び放題の「無学年式」が特徴の『すらら』は、ICTを使った不登校の出席扱いのパイオニアとして、2019年の本格スタート以来1,700件以上の出席扱い認定の実績がある心強い存在。
全国2,500校の学習塾・学校で導入され、40万人以上の生徒が利用している『すらら』は、第9回日本eラーニングアワードにおいて、教育部門の最高峰である「日本eラーニング大賞 文部科学大臣賞」を受賞したのをはじめ、その実績を認められ数々の賞を受賞しています。
『すらら』基本データ
教材名 |
すらら |
|
運営会社 | すららネット | |
学習デバイス | オンライン学習(専用タブレットなし) | |
学習スタイル | 無学年式 | |
入会金(税込) | ・小中3教科コース: 7,700円 | |
・小中5教科コース:11,000円 | ||
・小学4教科コース:11,000円 | ||
料金(税込) | ・小中3教科コース: 8,800円/月 | |
・小中5教科コース:10,978円/月 | ||
・小学4教科コース: 8,800円/月 | ||
公式サイト | 無学年式の対話型アニメーション教材すらら |
※最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。
『すらら』が不登校のお子さんにおすすめな理由
①『すらら』で出席扱い認定1,700人以上の実績あり
上でも述べたとおり、すららは「出席扱い」制度を啓蒙するパイオニアとして、不登校のお子さんを持つ数多くのご家庭をサポートしてきた実績があり、すららを使った家庭学習で「出席扱い」の認定を受けた人数は累計1,700人にも上ります。
「出席扱い」制度を利用するには、学校に制度活用を認めてもらう必要がありますが、学校が制度について詳しくなかったり、他校との横並びを気にするあまり話がなかなか進まないことも。
そんな場合でも、すららは学校への相談・交渉にも力を発揮し、うまく学校と連携を取れるようサポートしてくれる心強い存在です。
➁小1~中3の範囲が学び放題の「無学年式」だから、勉強の遅れを取り戻せる
不登校により学習がストップしてしまっている状況でも、『すらら』は小1~中3までの範囲が学び放題の無学年式なので、お子さんの今の学年に囚われず、どこまでもさかのぼって、学習がストップしているところから再開することができます。
また「無学年式」には、学校のカリキュラム順に学習するよりもムダなく最短距離で学べるという強みが。
例えば小学校低学年の算数は、大きく「数量」「計算」「図形」の3つの分野に分かれます。
学校の授業では、1年生の1学期に「数量」、2学期に「計算」、3学期に「図形」。そして2年生の1学期には「計算」、2学期で「数量」、3学期に「図形」・・・というように、3つの分野をまたいで行ったり来たりしながら学習が進んでいきます。
一方、無学年式の『すらら』は「数量」なら「数量」、「計算」なら「計算」を一気通貫で学習することができ、ムダなく最短距離で学習の遅れを取り戻すことが可能となります。
③不登校に理解のある“すららコーチ”が学習をサポート
『すらら』 には、お子さんのすらら学習を専任でサポートしてくれる、「すららコーチ」というシステムがあります。
「すららコーチ」は現役の塾の先生や、キャリアコンサルタント、心理カウンセラー、指導経験・子育て経験のあるママコーチ等がが担当。
その経験と知識を活かし、親御さんからのヒアリングをもとに、お子さんの特性に合わせて効果的な指導法や、目標に合わせた学習設計を提案。
また学習の進捗を管理したり、時には励ましのメッセージをくれることも。
その中には、これまで聴覚過敏、HSC(ハイパー・センシティブ・チャイルド)、起立性調節障害など特性のあるお子さんを担当し、不登校のお子さん・親御さんの心理に精通した「すららコーチ」も多く在籍しています。
天神
タオ社の『天神』は、インターネット接続しなくてもパソコン上で学習できるデジタル教材。
ほかの通信教育やタブレット教材にはない、1学年・1教科からの買い切りシステムで、お子さんに合った学習内容をカスタマイズできるのが特徴です。
第10回日本eラーニングアワードでは「日本eラーニング大賞」グランプリを受賞、学習システムの仕組みや内容はもちろん、実際の学習効果が認められている教材です。
近年「出席扱い」制度の普及に伴い、『天神』を使った家庭学習で「出席扱い」認定を受けるご家庭が急速に増えているとのこと。
天神サポートセンターでは、過去の事例についての情報提供を受けることもできます。
『天神』基本データ
教材名 | 天神 |
会社名 | 株式会社タオ |
対象学年(小学生) | 1~6年生 |
教科 | 1・2年生:国語、算数、生活、英語
3~6年生:国語、算数、理科、社会、英語 ※1学年1教科ごとの買い切り |
形式 | パソコンを使用(インターネット接続不要) |
学習スタイル | 1年分を買い切り |
学習内容 | 教科書準拠 |
料金(税込) | 1学年・1教科 52,800円(1年分)※セット価格あり、USBメモリ:13,200円
※兄弟姉妹は無料で使用可能(成績もそれぞれで記録) |
公式サイト | インターネット不要のデジタル学習教材【天神】小学生版 |
※最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。
「天神」が不登校のお子さんにおすすめな理由
①1学年・1教科ごとの“買い切り”システムで、学力に合わせて学習できる
『天神』は、希望する学年・教科の教材を1年(1・2・3学期)分まとめて購入する“買い切り”システム。
1教科ずつ、あるいはセットなど自由に組み合わせて購入できます。
お子さんの実際の学年に関係なく、例えば2年生のお子さんが「1年生の算数」と「3年生の国語」を選ぶ、ということも可能です。
また、購入した学年の1学期から3学期まですべての学習内容を利用できるため、1ヶ月ずつ届く教材のように、お子さんの理解度と教材の進度が合わず「難しすぎる」「簡単すぎる」という状態が起きることはありません。
苦手な教科は前に戻ってつまずきの原因をなくし、得意な教科はどんどん先へ進めるなど、学力に合わせて学習を進めていくことが可能です。
➁教科書準拠だから学校復帰に向けてスムーズに学習できる
『天神』は文部科学省の検定教科書に準拠しているので、お子さんが通う小学校の教科書に合わせて学ぶことが可能。
学校を休んでいる期間の穴埋め学習や、学習の遅れを取り戻すための学習もスムーズに進めることができます。
加えて、教科書の範囲を超えた応用・発展・入試対策問題も多く収録されていますので、基礎を学んで「もっとやりたい!」と思ったら、難しい問題にチャレンジして応用力を伸ばすことも可能です。
③「一問一答式」だから集中して効率よく学習できる
通常の教材や問題集の場合、1ページに多くの問題があるため、見ただけでげんなりしてやる気を失ってしまうことも。
しかしながら『天神』の問題は一問一答式で、1問ずつヒント画像や解説アニメーションを見ながら、解答→答え合わせ→正解ならほめてくれる、の繰り返しを自分のペースで進めていけます。
また、問題を解いたらすぐに答え合わせをしたり、間違えたらすぐに類題でやり直す学習方法は、学習した内容が記憶に残りやすくなります。
これは、ワーキングメモリが弱かったり、集中が長く続かないお子さんにも有効な学習方法。
また、一問正解するたびに「すご~い!」「てんさ~い!」などと褒めてくれるので、自己肯定感の低下しがちな不登校のお子さんの自己有能感を高めモチベーションを上げてくれます(オフにすることも可能)。
『天神』公式サイトを見てみる
↓↓↓
インターネット不要のデジタル学習教材【天神】小学生版
デキタス
『デキタス』は、「城南予備校」や個別指導塾「城南コベッツ」などで30年以上の実績がある城南進研グループが監修。
親しみやすいポップなアニメキャラを使い、教科書に沿った映像授業や演習問題で、学校の勉強を確実に理解し定着させることを目的としています。
デキタスを受講した生徒の89%が「デキタスに満足した」、84%が「勉強が楽しくなった」と回答した(2018年度調査)というデータからもわかるとおり、楽しく続けるうちに自然と学習習慣が身につくのが特徴。
不登校のお子さんが家での学習に活用している他にも、「デキタス」を活用した学習支援システムは、すでに約70のフリースクール等で導入されている実績があります。
『デキタス』基本データ
教材名 | デキタス |
|
運営会社 | 城南進学研究社 | |
学習デバイス | パソコン、タブレット使用(オンライン) | |
教科 | 国語・算数・英語・生活(3年生〜:理科、社会) | |
学習スタイル | 教科書対応 | |
料金(税込) | 小学生コース(小学1~6年生):3,960円/月 | |
中学生コース(中学1~3年生):5,280円/月 | ||
全学年コース(小1~中3):6,050円/月 | ||
公式サイト | 小中学生対象の通信教育【デキタス】誕生♪ |
※最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。
「デキタス」が不登校のお子さんにおすすめな理由
①ポップなアニメキャラによる取り組みやすいコンパクトな授業
デキタスの授業動画では、ユニークなアニメキャラと一緒に単元の内容を学んでいきますが、1本の動画は約2~5分と、飽きずに取り組める時間に設定されています。
授業動画を観たあとは、〇×チェックで授業内容を振り返り、基本問題10問で理解できているかを確認。
基本問題で100点を取ったらチャレンジ問題に挑戦と、ひとつひとつが短時間のスモールステップなので集中を切らさず、確実に理解を積み重ねていくことが可能になっています。
➁「さきどり学習」「さかのぼり学習」ができる
デキタスには「さきどり学習」「さかのぼり学習」というしくみがあり、学習中の分野に関連する単元がある場合、申し込みした学年の範囲を超えてその単元が画面上に表示されます。
今学習している単元でつまずいたり「ちょっと難しいな」と感じたら、「さかのぼり学習」で前の学年の関連分野までさかのぼって苦手分野を克服。
逆に十分理解できていて「どんどん先に進みたい」と思ったら「さきどり学習」で先の学年の関連分野に進み、「もっとやりたい!」と思う前向きな気持ちにストップをかけずに学習を進めることができます。
③「デキタス先生」によるオンライン個別指導が受けられる
デキタスを利用している会員は、デキタス専属の先生がオンラインで1対1の指導をしてくれる「デキタス先生」のサービスを利用することができます(別途料金が必要)。
「デキタス先生」は、教員や塾での指導、子育てなど経験豊富な先生が多数在籍する、オンライン上の家庭教師のような存在。
お子さんが一人で学習していて理解できない部分を、ZOOMを通して個別に指導してもらうことができます。
またデキタスを通した学習指導だけでなく、勉強の仕方や学習計画の立て方、進路指導なども気軽に相談することができる心強い存在。
WEB予約システムから科目や先生を自由に選択し、好きなスケジュールで指導を受講することができます。
お気に⼊りの先⽣の指導を継続的に受けるのも、多くの先⽣に様々な観点から指導を受けるのも自由。
先生を替えても、それまでの指導の記録はしっかりと引き継がれるので安心です。
「出席扱い」制度以外の登校支援の方法
不登校の子どもたちが「出席扱い制度」以外で支援を受けられる方法として、
- 別室登校
- 教育支援センター(適応指導教室)
- フリースクール、支援塾
といった選択肢があります。
これらの方法は、子どもの心理的負担を軽減しながら、学校生活への復帰や学習支援を行うために設けられています。
不登校支援のための施策は、文部科学省が提唱している「不登校児童生徒への支援の在り方」に基づくもの。
このガイドラインでは、子どもの社会的な孤立を防ぎ、適切な学習支援や心理的なケアを提供することが強調されています。
※参照:文部科学省「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00351.html
①保健室やカウンセリングルームなどの別室登校
別室登校は、学校に行くことが不安な子どもが、保健室やカウンセリングルームで過ごすことで少しずつ学校環境に慣れるための手段。
文部科学省の「不登校児童生徒に関する調査結果」(令和元年度)によると、多くの不登校児がまず保健室を利用して学校生活に徐々に適応していくケースが報告されており、保健室登校は、多くの不登校児が学校との接点を持つ第一歩として重要な役割を果たしていることがわかります。
➁ 教育支援センター(適応指導教室)
教育支援センター(適応指導教室)は、文部科学省が設置を推奨する支援機関。
学校生活に適応できない子どもたちが、自分のペースで学習や社会的スキルを学べる場となっています。
適応指導教室で少人数の授業を受けながら自信を取り戻し、最終的にフルタイムの学校生活に戻るための、学校と家庭の中間的な役割を果たし、不登校児にとって重要なリハビリテーションの場となっています。
③民間のフリースクール・不登校生を支援している塾
民間のフリースクールや不登校生を支援している塾は、個別に柔軟な対応を行い、学習だけでなく、社会性や自立心を育むことに焦点を当てた教育を提供しています。
文部科学省もこれらの施設を選択肢として評価しており、児童生徒に合った学びの場を提供することが重要としています。
まとめ
「出席扱い」の7つの要件
- 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係が保たれていること
- ICT(コンピュータやインターネット、遠隔教育システムなど)などを活用した学習活動であること
- 訪問等による対面指導が適切に行われること
- 学習の理解の程度を踏まえた 計画的な学習プログラムに基づいていること
- 校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
- 学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること
- 学習活動の評価は、計画や内容を学校の教育課程に照らし判断されること
「出席扱い」認定のステップ
- 担任の先生に相談する
- 学校からOKの回答をもらう
- 学習計画を立てる
- 計画に沿って学習をスタート
- 学習の進捗を確認・報告する
「出席扱い」制度のメリット
- 自己肯定感の向上
- 内申点の向上が見込める
- 学校への復帰可能性が広がる
「出席扱い」制度を利用する上での注意点
●要件を満たしているか確認する
<不登校と認められるケース>
1. 心理的・情緒的な要因
2. 家庭環境による要因家庭内での問題
3. 社会的な背景学校外での問題
<不登校が認められないケース>
1. 病気やけがによる欠席
2.単なるサボりや遊びのための欠席
●学校と密に連携する。
●保護者が子どもの学習を積極的にサポートする。
●対面指導や訪問指導を組み合わせるなど柔軟に対応する。
①保健室やカウンセリングルームなどの別室登校➁ 教育支援センター(適応指導教室)③民間のフリースクール・不登校生を支援している塾
出席扱い制度に対応しているおススメのオンライン学習サービス
すらら
①『すらら』を使って出席扱い認定1,700人以上の実績あり
➁小1~中3までの範囲が学び放題の「無学年式」だから、勉強の遅れを取り戻せる
③不登校に理解のある“すららコーチ”が学習をサポート
天神
①1学年・1教科ごとの“買い切り”システムで、学力に合わせて学習できる
➁教科書準拠だから学校復帰に向けてスムーズに学習できる
③「一問一答式」だから集中して効率よく学習できる
デキタス
①ポップなアニメキャラによる取り組みやすいコンパクトな授業
➁「さきどり学習」「さかのぼり学習」ができる
③「デキタス先生」によるオンライン個別指導が受けられる