「算数センス」にいちばん大事なイメージ力を鍛える『天才脳ドリル 空間把握』

「ウチの子は、算数センスがないから・・・」という声をよく聞きます。

算数センスとは生まれつきのもので、センスがないものはどうしようもない、あきらめるしかない、と思っている方が多いのではないでしょうか?

今回ご紹介する『天才脳ドリル 空間把握』は、算数のセンスを伸ばすことを目的としたパズル道場のプログラムのうち、算数センスの中でも最も大切とされる”イメージする力、すなわち”空間把握力”を伸ばすことに特化したドリルです。

算数のセンスに必要な”イメージ化能力”とは

算数のセンスと思考力育成を目的として全国の塾で導入されている『パズル道場』では、算数のセンスを「イメージ化能力」と「仮説思考力」と定義しています。

りんこ
この2つの力は算数だけでなく他の教科の基礎にもなります!

「仮説思考力」とは、あーでもない、こーでもないと仮説と検証を繰り返しながら粘り強く自分で答えを導き出す力のこと。

「イメージ化能力」とは、聞いたこと、読んだことを頭の中で考えられる能力のこと。

すなわち 図形・数・言葉をイメージできる能力

・図形のイメージ・・・実物を見なくても、立体・平面図形を頭の中で自由に思い描けること。

・数のイメージ・・・数の量感をイメージできること。長さ(〇cmなど)や重さ(〇gなど)が量として感覚的にとらえられること。

言葉(文章)のイメージ・・・言葉(文章)で読み取った情報を、絵や図、表などに書かなくても頭の中で整理できること。

イメージ化能力が高いと、途中の式や図を書かなくても頭の中だけで解けたり、難易度の高い立体図形の問題が解けるように。

特に図形をイメージする能力が高いと、図形だけでなく数や言葉をイメージできる能力も高くなるため、算数センスを伸ばすためには図形のイメージ化能力すなわち空間把握能力がもっとも重要となります。

そして空間把握能力は、

  1. 平面感覚(平行・対称・回転)
  2. 立体感覚
  3. 図形を分解・移動・合成する能力

をバランスよくトレーニングすることで、確実に高まっていきます。

『天才脳ドリル 空間把握』初級の問題内容をご紹介

この問題集は、空間把握能力に特化している中でも平面・立体ふくめ問題のバリエーションが豊富で、且つ少しずつ難易度を上げてステップアップしていけるのがメリット。

5歳~小学校低学年対象の初級では、以下のような問題が掲載されています。

<平面感覚(平行)>

転写・・・見本の図と同じになるように、マスの中に記号を書き込みます。

点描写・・・見本の図と同じになるように、点を結びます。

<平面感覚(対称)>

鏡・・・見本の図を鏡に写すとどんな形になるかを描き出す。

 

模様・・・見本の図形と対称になるように、点と点を線で結ぶ。

スタンプ・・・真ん中の線のところで折って反対側にスランプのように写ったときの形を描き出す。

四角折り・・・正方形の紙を点線のところで折って切り広げたときの形を描き出す。

三角折り・・・正方形の紙を点線のところで折って切り広げたときの形を描き出す。

<立体感覚>

投影図・・・立方体を積み上げて作ったものを色んな方向から見たときの形を描き出す。

見取り図・・・お手本を見ながら、さまざまな立体の見取り図を描く。

積み木・・・積み木を積んだ図を見て数を数える。

<図形を分解・移動・合成する能力>

展開図・・・立方体展開図上で、ある面から見たときの前・後・左・右・上になる面がどれかを考える。

サイコロ理解・・・サイコロの見取り図上で、向かい合う面の合計の数を考える。

サイコロころころ・・・サイコロを道に沿って転がしていくと、ゴールではどの面が上になるかを考える。

穴あけ・・・8個の立方体を重ねてできた立方体に向かい側まで突き抜ける穴をあけると、穴のあいた立方体が何個できるかを考える。

回転図・・・方眼上に描かれた図形を90°・180°回転させた図を描き出す。

タイル・・・方眼上の斜線部分が方眼(タイル)何枚分かを考える。

『天才脳ドリル 空間把握』に取り組む際に注意すべきポイント

このドリルだけでは図形イメージ力は高められない。

『天才脳ドリル 空間把握』の目的は、算数センスに必要なイメージ化能力、すなわち”空間把握力”を伸ばすこと。

しかしながら、この問題集だけで空間把握力が高まったり、図形的な問題の解き方(テクニック)が習得できる、というわけではありません。

こういう問題はこのようにやれば解けますよ、というやり方を習得するのではなく、あくまでも、図形問題を見てぱっと答えが反射的にわかる感覚(=センス)を磨くためのトレーニングです。

はじめから備わっている図形感覚でイメージできるレベルの問題であればぱっと解けるわけですが、問題の難易度が上がれば、いくら頭の中だけで考えてもわかりませんので、

例えば

・積み木の投影図の問題であれば、実際に積み木を積んで真上や横から見てみる

・対称図形の問題であれば、実際に鏡に写して見てみる

・切り紙の問題であれば、実際に折り紙を折って切り開いてみる

・・・など実際に具体物を使ってやってみることが必要。

りんこ
いくら考えても、イメージするもととなるものが頭の中になければイメージできない!

その上で、次にまた同じ問題に取り組む際に頭の中だけで考えてみる→できなければまた具体物を使って実際にやってみる・・・

というように、頭の中→実物→頭の中…を繰り返すことで、最終的に実物がなくても頭の中だけで解けることをめざしていきます。

つまり、”勉強”というよりもスポーツなどの”トレーニング”という感覚に近いものです。

そこを理解せず、わからないのに頭の中だけでいくら考えようとしてもダメ。

このドリルと、実際の具体物を併用しながら徐々にイメージ力を高めていくことが必要です。

”考える力”が伸びるわけじゃない

『天才脳ドリル 空間把握』は上で述べたように図形感覚を高めるためのトレーニングなので、問題の内容はとてもシンプル。

問題文を読み込んで内容を理解したり、解き方を工夫するなどの思考力を必要とするものではありません。

同じく図形に特化した問題集でも思考力”を高めることに重点を置いているものもあります。

図形を題材にはしていても、文をしっかり読み込んで内容を理解しないと解けなかったり、論理的に答えを導き出していく必要があるものですが、このドリルはそうではありません。

あくまでも”図形を頭にイメージする力”を高めるトレーニングを目的としていますので、そこは注意が必要です。

いわゆる”考える力”、すなわち自分で解き方を考え、仮説と検証を繰り返しながら答えを導く能力(仮説思考力)については、同じシリーズで『天才脳ドリル 仮説思考』があります。

最後に

”算数センス”や”図形センス”など、”センス”と言われると「ある」か「ない」かのどちらかで、「ない」ならあきらめるしかない・・・と考えてしまいがちですが・・・

継続的にトレーニングをすることでセンスは伸ばせる!と考えると俄然やる気がわいてきますね。

あくまでも、頭の中→具体物→頭の中→具体物・・・の繰り返し、という点を忘れずに取り組んでみてくださいね。