夏休みは学習の習慣をつけるチャンス !小学生の学習計画のたて方10のポイント

時間がたっぷりある夏休みは、子どもにとって遊ぶ楽しみがいっぱいなのはもちろんのこと、学習習慣を定着させるチャンスでもあります。

時間があるだけについダラダラと過ごしてしまった・・・ということにならないよう、しっかりと計画をたてて有意義な夏休みを送りましょう。

自分で計画を立てて実行することは、子どもの自主性や計画性をやしなうことにもつながります。

今回は、夏休みの計画をたてる際に参考にしていただきたい10のポイントをご紹介します。

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夏休みの学習計画のたて方 10のポイント

 

①親がリードしつつ、親子で計画を立てる

子どもが低学年のうちは、子どもだけで効率的な計画を立てるのは無理。
かといって、親が決めた計画を一方的に押し付けるのでは子どもはやる気になりません。
親が決めたことよりも自分で決めたことのほうか意欲的に取り組めます。
計画は、親子で話し合いながら一緒に作るようにしましょう。
学年が上がるにつれて、徐々に子どもの自主性を尊重し、計画作りを任せるようにしていきましょう。

夏休み全体の目標を決める

計画をたてる前に、夏休みをどのように過ごし、夏休みが終わった時にどんな自分になっていたいのかを考えて、夏休みのテーマをあらかじめ決めておきましょう。

「たしざんのくりあがりを間違えずにできるようになる」「昆虫博士になる」など、1学期に習ったことをベースに、ニガテ分野やつまづきポイントを克服するようなもの、逆に得意分野をさらに伸ばすものがおすすめ。

また、学習面のテーマとは別に「○メートル泳げるようになる」「本を○冊読む」など、生活面で子どもが好きなことや純粋に「やってみたい」「もっとできるようになりたい」と思うことをテーマに加えてもいいですね。

③夏休みにやるべきことをリスト化する

計画を立てる前に、夏休み中にやるべきことをすべてリストアップしましょう。
学校や塾の宿題の他、「2.夏休み全体の目標を決める」で掲げた目標を達成するためにやることを具体的に決めて「やることリスト」に書き出しましょう。
(例えば、「足し算の繰り上がりを完璧にする」が目標なら「繰り上がりのある計算問題を毎日10問解く」など)いずれの場合も、具体的に「何を」「どのくらい」やるかを書き出します。

④スケジュールは”見える化”する

スケジュールを書き込むカレンダーやスケジュール表を用意します。
旅行や塾など、すでに決まっている予定を書き込んだ上で、書き出した「やることリスト」をスケジュールに落とし込んでいきます。
出来れば、最後の一週間は”調整日”として、何も予定を入れずに空けておきたいですね。

スケジュール表は家族みんなが見やすいところに貼り出すなどして、親子でチェックができるようにしましょう。
また、計画通りにできたらスケジュール表にマルをつけたりごほうびシールを貼るなどして、意識を高める工夫をしましょう。

⑤ スモールステップの目標も立てる

目標達成の秘訣は、大きな目標をスモールステップに落としこむこと。
夏休み全体の目標を達成するために、細分化した小目標を一週間~10日ごとに設定し、達成したらごほうびシールを貼ったりするなど、子どもが達成感を持ち、次の目標へのモチベーションを保てるようにしましょう。

⑥1日のスケジュールも決めておく

夏休み中ついついダラダラ過ごしてしまうのを防ぐために、1日の生活パターンも決めておくようにしましょう。
できれば、起きる時間、寝る時間、勉強する時間などは日によって変わるのではなく、毎日同じ時間に同じことをするようルーティーン化するのがポイントです。

また、ついつい欲張ってスケジュールを詰め込みすぎると計画倒れになりがちです。1日の中に何も予定を入れない時間を設定するなど余裕を持たせましょう。

⑦ごほうびを用意する

目標を達成したらもらえるごほうびをあらかじめ決めておきましょう。
必ずしもモノを買ってあげるということではなくてもよくて、好きなゲームやテレビを見る時間を与える、家族でどこかに出掛けるなど、子どもが喜ぶことであればなんでもOKです。

たとえ最初は”ごほうび”が目当てであっても、毎日続けているうちに面白くなってきたり、がんばってやり遂げた!という達成感や自信を得られることで、徐々に、”ごほうび”のためではなく、”自分がやりたいからやる”という「内発的動機付け」に変わっていきます。

⑧1週間ごとにスケジュールの見直しをする

1週間ごとにスケジュールの進捗状況をチェックし、出来なかった分は翌週のスケジュールに組み込んだり、やってみて計画に無理があるとわかったなら修正しましょう。
こまめに見直しをすることで、計画倒れに終わるのを防ぐことができます。

⑨日々のスケジュールにはお手伝いを組み込む

既に日常的にお手伝いをしているお子さんであれば、夏休みも普段のお手伝いを継続しましょう。
もし、今までにあまりお手伝いをさせていないご家庭の場合は、夏休みの機会にお手伝いを習慣化させましょう。

お手伝いの内容は、ゴミ出しやお風呂そうじなど、子どもでもできるレベルのものであれば何でもOKです。
子どものお手伝いは、家族の中で自分の役割を持たせることで家族の一員としての認識が高まり、責任感や自尊感情を高めてくれることにつながります。

⑩夏休みが終わったあとも続ける

夏休みを通して自分が立てた計画を実行できたことは、お子さんの自信につながります。
計画に沿った規則正しい生活リズムと学習習慣を夏休みが終わったあとも継続して、完全に習慣として定着させるようにしましょう。

最後に

長い夏休みを、何のプランもなくダラダラと過ごしてしまってはもったいない!
夏休みのテーマを決めて計画的に過ごすことで、お子さんが一回り大きく成長できる、そんな夏休みにしたいものですね。

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