ディスレクシア(読み書き障害)とは、音韻意識や視覚・聴覚、記憶力などの認知機能の弱さが原因で、一連の「読み書き」作業のどこかに苦手がある状態。
一般的なやり方で読み書きを練習してもなかなか上達しないディスレクシアのお子さんも、得意な方法で学習すればスキルを十分に上げていくことができるので、お子さんに合った方法で学習できる教材選びが重要になります。
ディスレクシアのお子さんの学習におススメなのが、発達障害の専門機関である公益社団法人『子どもの発達科学研究所』(https://kodomolove.org/)と協力して開発された、オンライン教材「すらら」小学校低学年版。
今回の記事では、
●「すらら」がディスレクシアの小学生の国語学習におすすめな理由
● 「すらら」がディスレクシア以外の発達障害があるお子さんにもおすすめな理由
についてお伝えします。
ディスレクシア(読み書き障害)の子が「読み書きが苦手」な7つの原因
学習障害(LD)の子どもたちを支援するための実践的なガイドブック『LDの子の読み書き支援がわかる本』によると、読み書きの困難の原因は以下の7つ。

LDの子の読み書き支援がわかる本 (健康ライブラリー イラスト版)
LDやディスレクシアの子が「読み書きが苦手」な7つの原因
①音韻意識の弱さ
文字と音の変換がうまくできない
➁視覚認知のかたより
文字や単語をすぐには見分けられない
③聴覚認知のかたより
音の聞き分けや、聞いて記憶することが難しい
④記憶の弱さ
ワーキングメモリなど記憶の働きが弱い
➄論理的思考力の弱さ
文章のつながりがよくわからない
⑥語彙の不足
使いこなせる言葉がなかなか増えない
⑦部品意識の弱さ
漢字の部首やパーツが覚えられない
※参照:『LDの子の読み書き支援がわかる本』
上記のうち①~④(①音韻意識の弱さ、➁視覚認知のかたより、③聴覚認知のかたより、④記憶の弱さ)については、認知機能の弱さで変わりにくい部分なので、無理に整えようとせず他の方法で補うのがポイント。
また➄~⑦(➄論理的思考力の弱さ、⑥語彙の不足、⑦部品意識の弱さ)については、どちらかといえばスキル的(行動的)なレベルなので比較的調整しやすく、支援によって伸ばしていける部分。
「すらら」小学校低学年版は、こうしたディスレクシア(識字障害)のある子どもがつまずきやすいポイントに対応したカリキュラム構成や画面の見やすさ、理解しやすい説明となるよう、『子どもの発達科学研究所』の監修のもと制作されています。
オンライン学習教材「すらら」基本データ

オンライン学習教材「すらら」は特別支援学級・特別支援学校をふくめた全国2500校の学習塾・学校で導入され、40万人以上の生徒が利用。
第9回日本eラーニングアワードにおいて、教育部門の最高峰である「日本eラーニング大賞 文部科学大臣賞」を受賞したのをはじめ、その実績を認められ数々の賞を受賞しています。
| 教材名 |
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| 会社名 | 株式会社すららネット | |
| 対象学年(小学生) | 1〜6年生 | |
| 教科 | ・小中3教科コース(国・数・英):小1~中3までの範囲が学び放題 | |
| ・小中5教科コース(国・数・理・社・英):小1~中3までの範囲が学び放題 | ||
| ・小学4教科コース(国・数・理・社):小1~小6までの範囲が学び放題 | ||
| 形式 | パソコン、タブレット使用(オンライン) | |
| 学習内容 | 無学年方式 | |
| 料金 | ・小中3教科コース:月額8,000円(税込8,800円)、入会金7,000円(税込7,700円) | |
| ・小中5教科コース:月額9,980円(税込10,978円)、入会金10,000円(税込11,000円) | ||
| ・小学4教科コース:月額8,000円(税込8,800円)、入会金10,000円(税込11,000円) | ||
| 公式サイト | 無学年式 対話型アニメーション教材すらら |
※最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
すららの「国語」がディスレクシア(読み書き障害)の子どもの学習にぴったりな理由
「国語」を3つの分野に分けて体系的に学習できる
すらら小学校低学年版の国語は、「文字を読む・書く」「言葉を知る」「身近な内容の短い文を読む」といった学びからスタートし、学年が上がるごとに、少しずつ文章の長さや難易度をステップアップさせながら学習を進めます。
学習内容は教科書どおりの進み方ではなく、国語の要素を ①文字(音韻) ②言葉(語彙) ③読解(文の構成と読み取り) の3つの分野に分けて体系化し、それぞれの分野をスパイラルに習得しながら、国語の力を総合的に伸ばしていきます。

①文字(音韻)
ディスレクシアのお子さんは音韻意識に弱さがあり、文字と音を結びつけることが難しくなります。
音韻意識を持つためには、単語から読み仮名を音として抽出し、それを1文字ずつに分解するプロセスが必要となります。
「すらら」では、ひらがな・カタカナの形や書き順を丁寧に学びながら、1つ1つの文字と「音(おと)」のつながりを理解していきます。
一筆書きで書ける簡単な文字からはじめて、少しずつ複雑な文字に進んでいくよう工夫し、促音(つまるおと。小さな「っ」)などの特殊音節も丁寧に学習します。
動画を見てわかるとおり、「きって」のような「つまるおん」(促音)は、声に出しながら手をたたき、3回手をたたく=3文字であることを説明。
発音するときの口の形もイラストにして、わかりやすく解説してくれています。
➁言葉(語彙)
語彙の不足も、読み書きの困難につながる一つの要素。
ディスレクシアのお子さんは、使いこなせる言葉が少ない、すなわち語彙が不足している場合があります。
語彙の不足は読み書きの困難を引き起こし、それがさらに語彙の定着をさまたげるという悪循環を起こしがち。
語彙が増えにくい原因として、文字や単語の意味を理解できないため言葉を知識として習得できない場合や、記憶力、論理的思考力が弱い場合のほか、ADHDやASDなど、LD以外の発達障害が関わっている場合も。
またASDの子には、言葉をその意味のとおりに捉える特性があるため、慣用句や誇張表現を言葉どおりに受け止めて誤解するなど、意味を読み違えることが。
通常の読み書きでは語彙が増えにくい場合、本人が生活の中で実感できている言葉を覚えることから始めるのがよい方法。
具体例をあげたり、写真やエピソードも活用しながら語彙を増やしていくことが大事になります。
「すらら」では、身近な言葉→社会的な言葉へ、また具体→抽象へ、というように、ひとつひとつステップを踏んでトレーニングしていけるよう工夫されており、知っている言葉を増やしてさまざまなことに興味を持てるようになっています。
たとえば「春」を感じる言葉には「さくら」「つくし」「入学式」などがあるというように、言葉を関連づけながら語彙を拡大。
身近な言葉から、少しずつ日常生活や社会で使う言葉まで広げていくことができます。
③読解(文の構成と読み取り)
「文字を流ちょうに読むことはできるのに、文章の意味が理解できていない」という場合、論理的思考力の弱さが考えられます。
論理的思考力とは、情報を正確に整理し、結論と根拠を明確にして、筋道を立てて結論を導き出す思考能力のこと。
論理的思考力が弱いと、読み取った情報を頭の中で整理したり、分析したりすることがうまくできません。
「すらら」では、どんな文章でも正しく内容を理解できる力を育てることを目標に、「どうやって正しく文章を読んだり書いたりするか」を、小さいステップに分けてじっくり学べるよう設計。
助詞の正しい使い方や、文章全体を把握する練習を積み重ねていきます。
また、言い方やニュアンスについても丁寧に学べるので、敬語や日常会話の練習など、実際に使えるコミュニケーション力も育ちます。

「すらら」はディスレクシア以外の発達障害があるお子さんにもおすすめ
「すらら」はディスレクシア(読み書き障害)だけでなく、算数障害や自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)などの発達障害により学習場面で困難が生じているお子さんの自宅学習におすすめできる教材。
発達障害のあるお子さんが勉強の成果を出しやすい教材には5つのポイントがありますが、「すらら」は5つをすべて満たしています。(※関連記事:発達障害のある小学生の教材選びで押さえるべき5つのポイント)
発達障害がある小学生の自宅学習教材えらび 5つのポイント
①お子さんの学力レベルに合わせて学習できる
➁楽しく学習できる工夫がある
③短時間・スモールステップで学習できる
④お子さんの認知特性の弱さを補うことができる
⑤発達障害の専門知識やサポートがある
①「無学年式」だから、今のお子さんの学力に合わせて学べる
「無学年式」とは、お子さんの実際の年齢・学年に関係なく、その子の学力や学習ペースに合わせて進める学習スタイルのこと。
『すらら』は学年にとらわれない無学年制式で、小学校1生から中学校3年生までの範囲・全5教科が学び放題(小中5教科コース)。
ニガテな教科や授業でつまずいてしまっている教科は、つまずきの原因にどこまでもさかのぼって学習することが可能です。
また『すらら』独自の「つまずき診断システム」は、AIが自動的に苦手なポイントを分析して原因までさかのぼり、重点的に復習させる革新的なシステムで、2013年に特許を取得しています。
➁親しみやすいアニメキャラが先生、対話形式で楽しく学習できる
『すらら』では、単元ごとにさまざまなアニメのキャラクターが先生役として登場。
初めてその単元を学ぶ場合でも、ゼロから学習内容を理解できるよう分かりやすく説明してくれます。

また『すらら』は、従来のデジタル教材によくある一方的な講義形式ではなく、先生からの問いかけに生徒役のキャラクターが答える「対話形式」でレクチャー動画が進められていきます。
※たとえば小学一年生の国語「数え方をあらわす言葉」の単元では、画面左上の海賊のキャラクターが先生に。その下の男の子が生徒役となります。

先生からの「わかったかどうかを確かめる質問」や「れんしゅう問題」に答えながら進める参加型の授業なので、集中力が長く続かないお子さんでも飽きずにしっかりと理解をしながら学習することが可能に。
③スモールステップの対話型レクチャー動画で集中が途切れない
「すらら」のレクチャー動画は約15分とやや長めですが、1つの動画の中が細かくスモールステップに分かれています。
例えば、小学校1年生の算数「ながさくらべ」では、以下のように1つのユニット(15分)が11のステップに分かれています。(この11のステップ全部で約15分間)
すらら ながさくらべ
①レクチャー動画(長さのくらべ方1)
②れんしゅう問題
③れんしゅう問題
④れんしゅう問題
⑤レクチャー動画(長さのくらべ方2)
⑥れんしゅう問題
⑦れんしゅう問題
⑧れんしゅう問題
⑨レクチャー動画(長さのくらべ方3)
⑩れんしゅう問題
⑪れんしゅう問題
つまり、平均すると1つのステップは約1~2分。
これなら集中が長く続かないお子さんも、ごくごく短い集中を積み重ねることで、結果的に長い時間、学習を続けることができるしくみになっています。
④「見る・聞く・書く・読む・話す」の多感覚学習でワーキングメモリの弱さを補ってくれる
「すらら」では、文字(視覚情報)だけでなくアニメーションやイラスト(視覚情報)、先生の呼びかけや問題の読み上げなどの音声(聴覚情報)など、「見る・聞く・書く・読む・話す」といった色々な感覚を使って学習します。

記憶を保持する力には「言語」を手掛かりにする力と「視覚」を手掛かりにする力があり、両方の力を使うことでワーキングメモリを補いやすくなるのです。
文字を読むのが苦手なお子さんがアニメーションやイラスト(視覚情報)、先生の呼びかけや問題の読み上げなどの音声(聴覚情報)で理解をしやすくなる等、お子さんの認知特性の弱さをカバーすることが可能に。
➄専任「すららコーチ」が学習設計やサポートも
「すらら」には、現役の塾の先生などが専任でついてくれる「すららコーチ」というシステムがあります。
発達障害があるお子さんの場合には、発達障害の特性を理解し、子どもの指導にも精通している先生が担当。
「すらら」入会時には、すららコーチが親御さんへのヒアリングをもとに、学習・生活の両面からお子さんの特性を踏まえて学習計画を設計してくれます。
すでにお子さんの学習に遅れが出ていて「どこから学習を始めればよいのかわからない・・・」という場合も安心。
学習開始後もお子さんの学習状況を遠隔でチェックして親御さんに報告やアドバイスをくれたり、お子さんに励ましのメッセージをくれるなど心強い存在です。
まとめ
「すらら」がディスレクシア(読み書き障害)を含めた発達障害のあるお子さんにおすすめな理由
・「国語」を①文字(音韻)➁言葉(語彙)③読解 の3分野に分けて体系的に学習できる
・「無学年式」だから、今のお子さんの学力に合わせて学べる
・親しみやすいアニメキャラが先生、対話形式で楽しく学習できる
・スモールステップの対話型レクチャー動画で集中が途切れない
・「見る・聞く・書く・読む・話す」の多感覚学習でワーキングメモリの弱さを補ってくれる
・専任「すららコーチ」が学習設計やサポートも
なお「すらら」は、ご自宅のパソコンやタブレットを使って無料で実際の教材を試してみることができます。
無料体験に必要なのはメールアドレスのみで、名前や住所などの個人情報は必要なし。3ステップですぐに実際の教材が何度でも体験できます。
こちらの記事では『すらら』の無料体験学習を申し込む方法についてご紹介していますので、よろしければ参考にしてみてくださいね。
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